2011年3月26日土曜日

被災馬 福島→鍋掛牧場 疎開馬リスト(写真付き)21頭

 福島県から21頭の馬が疎開してきました。


今、栃木県最北の牧場 鍋掛牧場に来ています。 


管野レーシングファーム(オーナー:管野敦さん) 
ホライゾンスポーツホース(オーナー:管野仁さん) 

上記2箇所からの疎開馬です。 


オーナー達は、ラジオと携帯からの津波警報のなる中、 
消防車の制止を振り切って馬を救済に行きました。 
そして救出の最中に原発の2号機爆発のニュースと警報。 


「馬で生活してきたから、馬と生きてきたから、馬で死ねれば本望じゃないか」 

と話し合い、海岸から1キロのいつ死ぬかわからない状況の中で救出を覚悟。 


全部で45頭連れて福島を出て、関西や山形など、各地に入廐させました。 
そのうちのひとつが鍋掛牧場。 

今、被災地に最も近い餌の搬入指定場所になっています。 
しかし、原発の問題で飼料の運搬のトラックの運転手の拒否により難しい状況です。 

相馬には今も100頭位の野馬追の馬が残されています。 
人間が逃げてしまって取り残されている馬、救出の手が回らない状況。 

そして、震災から2週間経った今もそこら中が遺体だらけだそうです。 
原発に近いところは遺体の収容作業もできない。 
男女や年齢の判別も出来ないような遺体を、カラスや野犬が食べている。 



何よりも信じられない事が、遺族が遺体を発見して運ぼうとしても、運んではいけないと警察に止められるという事実。 
遺体の数を把握できないからNOということです。 



支援物資も、国の動きが悪く物資の分配がされない。 
運ばれない。 
民間と任侠の世界の人たちが一番動きが良いということ。 







以下、鍋掛に疎開している馬たちです。
読みづらく大変申し訳ないのですが、下線太字が名前です。


シルバーメロディ 30歳
震災後、福島→山形→那須 ようやく鍋掛牧場に到着。
アジア大会入賞等、数々のすばらしい成績を残してきた大障害馬。
右は現役時代の写真。乗り手はホライゾンスポーツホースの管野仁さん



 奥:ミスティアート(競走馬名前セントアート) 26歳 
  西山牧場生産 元競走馬
  福島県所有の馬 
  しかし、震災後県担当者から連絡があり、1年前倒しで支援打ち切りと言われた。
  (つまり、廃用処分にしてください) 
  福島県が買う前年 競走馬引退後1年で7歳時に内国産全日本入勝。
  せっかく助かった命を廃用処分にしろという。
  動物愛護で訴える構えです。

 手前:イボンヌ 26歳




 フリースタイル 
4歳 ウェストファーレン






 アポロンN 
内国産サラブレッド競走馬上がりの大障害馬













 
ミーナ 
ベルリンブランデンブルグ種 大障害馬
   現在妊娠中 予定日は6月頃





 カタリーナ ベルギー産 
現在妊娠中 予定日は6月頃








ドロシー NZポニー  
     流鏑馬






 ローズガーデン 
                        タカラコスモスの子





エリーナ 3歳 
                        タカラコスモスの 孫
               (ローズガーデンの子)







 ガイナヤツ 元競走馬






 オリヴィエ 種牡馬 ベルギー産
                  カタリーナ&ミーナの旦那さん






 ヤマカツブライアン








 アマジックマン 18歳
                      フランスのG1優勝馬
                     日本では安田記念等、武豊騎手騎乗






 キングオブセイコー  3歳牡
                    現役競走馬 治療休養中に被災








 メイショウモリゾー   
           7歳セン 競走馬









フェリキタアース 5歳
                      現役競走馬 
                      九州競馬場から帰ってきて被災








ジアーダ21 2歳 これからデビュー







エムアイボニータ





ポンタ 牝 品評会3年連続チャンピオン







ハピネスラブ 26歳
何度も全日本入賞した引退馬。

南相馬で津波被災
救出時は怪我だらけで、しばらくはえさを食べなかった。
厩舎が海から1キロの場所で津波に巻き込まれたが、自力で高台に逃げたため助かった。
津波になぎ倒され壊滅状態の所から津波二日後に救出。
顔も体も傷だらけです。来たときは海水を飲んだのと寒さで肺炎気味でした。