朝、出産をしたクィーンビクトリアが胎盤停滞です。
出産後、時間経過しても自然に胎盤が落ちない場合は処置を施します。
鼻ネジをして、人馬ともに危険の無いよう暴れられないようにします。
母馬は痛みに耐えきれず、人間に寄りかかっています。
苦しそうに息をしていました。
ビニール手袋をして、
陰部から子宮に手を入れ剥離させます。
母馬の起立後は、後産停滞を防ぐため、産道から垂れ下がる後産(羊膜・臍の緒・胎盤の塊)を紐などで束ねて地面をひきずったり踏んだりしないよう、まとめて縛ります。
胎盤が排出されたらまず広げて、すべて出てきているか形状を確認し重さを測定します。
通常は5~10kgと幅があります。
分娩後6時間以内に胎盤が排出されない場合は獣医師に相談してください。
疝痛症状が認められることがありますが、腸の捻転や変位を起こしている可能性もあるので注意深く観察して、痛みが激しい場合は獣医師を呼んでください。
お母さんが苦しんでいる横で子馬はスヤスヤと寝ていました。
母は命をかけて命を産み出すんだと、あらためて思う。
癒着が激しく、処置時間は30分近くに及びました。
出血量が多くて心配でした。
しかし、中に溜まっていた血や内容物を出さないと子宮内膜症等、
後々他の疾患を引き起こす原因になります。
剥離させた胎盤。
バケツ半分くらいあります。
止血剤などの注射をします。
獣医さんの話に寄ると、胎盤停滞は妊娠馬の年齢には関係なく、
経産婦症状が出る事が多いそうです。
4頭の妊娠馬のうち、キラライチリンとクィーンビクトリアが胎盤停滞で施術。
マライカは自然に胎盤が落ちて良かった、、、、。
残る1頭のグレースも無事に出産が終わりますように。
グレースの子供とアスランは同じお父さんだから異母兄弟!
どんな子が産まれるんだろう??
早く会いたいなぁ。