2013年11月3日日曜日

講習会 @恵光園 福岡

秋のイベントシーズン真っ只中、先週末は福岡、恵光園にて台湾から講師を迎えての講習会
講師は台湾セラピューティックライディングセンター(THRCT)のプログラムディレクターでHETI(教育とセラピーにおける馬の国際組織)の理事であるutaさんとTHRCT インストラクターのLilianさん、私たちEFPは講習会資料等の準備、通訳、講師との連絡などコーディネートとスーパーバイズを担当しました。
講習会の最後に講師を囲んで集合写真
今回の内容は乗馬というより、馬そのもの、また馬のいる環境を利用し、様々な人を対象としたプログラムについて。
馬介在活動に関わっていたり、関心のある外部からの参加者に加え、恵光園のほとんどの職員が参加しこのトピックへの関心の高さが伺えます。

講習会の大きなテーマは"馬ができること(馬の活用の可能性)"
障がいのある人たちが馬に乗ることにより身体的、精神的によい効果が得られ、またそれがQOLの向上につながるという「障がい者乗馬 RIDING FOR THE DISABLED 」の活動では、主に馬に乗ることにフォーカスされてきました。 
もちろん馬に乗ることにより得られる効果は大きいのですが、乗ること以外での馬との関わりからも多くのことが得られ、様々な問題を抱える今の社会だからこそ、馬の果たす多面的な役割が注目されている、という傾向が海外でも見られます。
海外(主に台湾、ドイツ、アメリカ)での馬を使ったプログラムや職業訓練についての講義があり、そして実技では馬に乗らないで行うフィットネストレーニングやグループで行うゲーム、コミュニケーションプログラムを参加者たちが実際に体験しました。
初めて馬に触れる参加者たちも、馬とコミュニケーションをとり一緒に活動することの魅力を感じることができたのではないでしょうか。

特別な支援の必要な人の職業訓練としての馬のいる環境の活用は恵光園でも15年以上にわたり行われています。恵光園での職業訓練については講師も注目しており、HETIの会報でも事例として紹介したいとのこと。環境、設備が整ってしっかりとオーガナイズされている活動が恵光園で行われていることはすばらしく、これは世界に誇れると私自身も思います。


恵光園の木も秋色に

 恵光園内の様々な活動を見学するUTAさん&LILIANさん 
椎茸栽培現場にて
アート工房では機織り体験
恵光園の職員によるお茶会でのおもてなし
恵光園では茶道を嗜む利用者の方々もいます。

築80年以上という古い日本家屋、一隅庵で講師と共に4泊5日過ごしました。





ドイツ出身で台湾に移住し、台湾での障がい者乗馬や馬介在活動の発展に尽力してきた講師のUTAさん。会うのは1年に1度くらいですがとても縁深い私たちです。

講師のUTAさん、LILIANさん、講習会のために準備を進めそして温かい「おもてなし」の心で私たちを迎えてくださった恵光園理事長をはじめ職員の方々、ヒポクラブの5人の精鋭スタッフの皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。
また、参加者の皆さんとの新たな出会いにも感謝。
活動場所や形態は違いますが、馬と人との活動を通じてこれからも繋がっていければと思います。

この事業はmudefの協力で実施いたします。
ご協力に心より感謝いたします。