2011年10月6日木曜日

子馬物語 最終章 〜生後182日目〜

とうとうこの日がやって来てしまいました。


生後182日目、乳離れです。
二つ並んだネームプレートも今日で最後。




最後の親子放牧。
もうここで一緒に放牧されることが無いなんて思ってもない二人。

いつものような日常がこの先もあると思ってるんだろうなぁ。
ごめんね。

2頭とも、一生最後まで大事にするからね。



アスランとマライカはいずれ一緒に暮らしていけるけども、
通常、親子は乳離れしたら二度と会えないのが人間界で暮らす馬の運命。



んー。

なんか悲しくなってきちゃったぞ!!!

気分を変えて!


↓生後すぐの太陽親子↓
アスラン、ちっこいね!!





乳離れは突然はじまりました。
たっぷり7時間、いつものように放牧を終えてその後。


マライカとアスランをそれぞれ引き馬。
おっと、、、、緊張のため(?)長靴脱げちゃった私(笑)

「あぁぁぁ〜 長靴取ってぇ〜」


乳離れ用に板を打ちつけた厩舎。

親を求めてよじ上ったり這い出ようとするので完全バリケードしてあります。
子馬が暴れて怪我しないようにね。



厩舎の前に親子を連れて行き、先に子馬を入れます。
そのまま、蓋を閉める!!!

で、親馬はすぐに元の厩舎に戻します。

あれ?
意外にあっけない、、、、

マライカ、暴れも鳴きもしません。
すたすたと厩舎に帰って行きます。


隣で一緒に乳離れしたモモ(元ティンカーベル)は大泣き大暴れ。
厩舎の隙間から顔を出してどうにかよじ上ろうとします。

アスラン、ちょっと分け分からず、モモにつられてヒンヒン鳴く。



、、、と思いきや。




厩舎の中で初めてのオガクズのにおいを嗅いだり、ゴロゴロ寝てみたり。
前足でオガを掘って感触を確かめたりと忙しい。

おしっこして、ご飯食べて、水飲んで、人参もらってモグモグ。


あれ、、、??
さすが、マライカの子、マイペース。


でも、モモの反応が普通の馬の反応だとスタッフの方が言っていました。
「まぁ予想どうりというか、、アスランの場合。見たこと無いですけどね、こういう子馬」


放牧中も他の親子と違い、ソロ活動の多かった太陽親子。
群れの端と端を走っていたり。

充分な月齢で乳離れできたということ。
これからは子馬から若駒に。


アスランの厩舎の前の野次馬なわたしたち。
人間といっぱい遊んでたアスランは人が居ると安心するのかな?

モモが餌を食べないのでスタッフが心配そうにずっと付いていました。




平然としていたマライカ、夕方〜夜になって大鳴き。
すぐにアスラン帰ってくると思ってたんでしょう、きっと。

あっち見たり、うろうろ厩舎の中で動き回ったり落ち着きが無い。

「あの、うちの子どこ行ったか知りません?」



「帰ってこないのよ!!誘拐されたのかしら!!大変たいへん!」

マライカが心配で疝痛起こさないか、それが心配でしたが大丈夫でした。
前にマライカが疝痛起こしたときはアスラン初めての装蹄の日でした。
きっと心配でお腹痛くなっちゃったんだろうなぁと思う。


でも、ごはんはしっかり食べて、水も飲みました。
何があってもごはんを食べられるマインドなのは安心。
輸送でどこに行っても心配ないからね。

マライカは明日、グリーンフィールドに戻ります。
半年ぶりの実家。
これから乗用馬に戻ります。





今日で「子馬物語」はおしまい。

明日からは「若駒物語」のはじまりです!



皆様、これからも太陽親子をよろしくね♪